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この世には見たもの全てを虜にしてしまうという不思議な"アイテム"がいくつか存在するといわれている。
我々、探検隊はそんな伝説が残る不思議の部屋へと潜入取材を決行した。

行く手には数々のキケンや、困難が待ち構えているであろう。
しかし、我々は勇気を持って先に進むことを決意し、不思議の部屋へと続くといわれている重い木の扉を押し開いたのであった。。。

セティ隊長が先頭、しんがりはラムセス副隊長という最強の布陣で挑む我々であったが、扉を開いたわずか数秒後、不思議の部屋から吹き込む霊気を帯びた一陣の風が足元の紙切れを吹き飛ばす・・・

「ラ、ラムセス副隊長!」
ダダダダ・・・・ッ!

セティ隊長の呼び声が虚しく空に木霊する・・・

舞い上がる紙切れに我慢できなかったラムセス副隊長は、紙切れを追って不思議の部屋とは反対方向に走り去ってしまった。
「なんという恐ろしいトラップ・・・あの副隊長を一瞬で葬り去るとは。」

1人取り残されたセティ隊長であったが、いつまでも扉の前で立ち止まっているわけにはいかない。この扉はいつまでも開きっぱなしではないのだから。
気を取り直して巨大な柱の立ち並ぶ広間を潜り抜けて先に進むセティ隊長の目の前に、緑色に輝くオアシスが見えてきた。
「あそこで旅の疲れを癒そう・・・」

「あっ・・・こ、これは! もしや!?」

ふと、オアシスの影に目を遣ると、白色でも銀色でもない不思議な色に輝く細長い棒が無造作に置いてある。

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この棒からは、何か得体の知れない波動のようなものが放射されているらしく、セティ隊長は目を反らすことすら出来なくなってきたことに気が付いた。
「なんという力だろう! これ以上、この小さな棒に抗い続けることなど出来ない・・・」

セティ隊長は薄れ行く意識の中でふと思った。
・・・これが、伝説に聞く魔法の錫杖(マジックワンド)というモノなのか!?


あれから、どのくらいの時間が経ったのだろう?
ラムセス副隊長が紙切れの魔力を打ち破って、セティ隊長の救出に訪れたのは・・・
あれから長い年月が経った今になっても、ラムセス副隊長の脳裏から、その時の光景が消え去ることはなかった。

それどころか、目を閉じると今でもまざまざと細部まで記憶が蘇ってくる。

あんなに強靭な精神力と、計り知れない忍耐を持った無敵と思われていたセティ隊長が、たった1本の杖の魔力に溺れ、頬ずりしている姿が・・・

20090920_b



今回はファンタジー風の物語でしたが、いかがだったでしょうか?
それにしても、ラッピングタイは恐ろしい魔力を持ってますよねぇ。
くれぐれも、にゃんにゃんし始めたら、噛み切ったり飲み込んだりしないように取り上げるようにしましょうね!



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